労働時間を減らす方法

労働時間を減らす方法

労働時間を減らそう、ブラックな働き方をやめようと言われて長いですが、なかなか改善の気配がないばかりか、状況は日に日に悪くなっているような気がします。日本において労働時間を減らすのがどうして難しいのか、労働時間はどのようにすれば減らすことができるのかを、私なりに考えてみました。

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文化との兼ね合い

日本には独特の文化があります。日本人は世界に出ていくと、すぐにわかると言われることが多いです。実はこのことが、労働時間を減らすことのできない要因の一つです。例えばですが、あなたは昼休みに、行きつけのお店にお昼ご飯を食べに行ったとしましょう。そこである日を境に「お昼の時間はお休みします。営業は1時から」と張り紙があったら、どのように思うでしょうか?また、休日にショッピングモールに出かけた際、お昼の12時になった時にお店が閉まったらどう思いますか?

フランス人

日本ではお昼にお店が閉まってしまうなどありえないことですが、フランスではこれが常識です。重大な飛行機事故が起こった後には、パイロットが怖いと言って、飛行機も飛びません。極端な例ですが、このように日本人は相手を思いやり、尽くす。そのためには自己の犠牲も厭わない、という考え方、行為がDNAに刻まれています。このことが働き方にも影響しています。

休めない

政治などで取り上げられるのは、デスクワークの方が多いですが、お店で働いている人の中には、給料を貰えない時間が生ずる形で働かざるを得ない人達が沢山います。美容室や理容室であれば、お客さんが途切れるまで、お昼ご飯を食べることはできません。一人でお店を任されている場合も同様です。

会議やメール

お店の人だけではありません。日本人は周囲に気を遣います。例えば内勤のデスクワークの方でも、社内会議に出席して、メールを書いているだけで、知らぬ間に時間が経過してしまうという実態があります。社内会議の資料は、上司や周囲に気を遣い、作成されることでしょう。メールを書く際には、役職を間違えないように何度も見直しをすることでしょう。本来の仕事ではない仕事に、多大な時間が費やされているかもしれません。

荷物が届かない

宅配便の運転手さんは、遅くとも朝の6時半には会社に来ています。そして、ラストは夜の8時を過ぎるまで配達をしています。昼間は建前上2時間の休みがあるようですが、この状態で8時間労働と言うことはできません。荷物が集中する時期は、バイトを増やすなどの対策もあるようですが、この仕組み自体が何とかならなければ、労働時間を減らすことは難しいでしょう。私たちは時間を指定して、便利に荷物を受け取ることができていますが、このサービスの裏には、長時間労働やサービス残業の存在が見え隠れしていると私は思います。例えば荷物が届かないと私たちは運送会社に電話をしたりしますが、これらのことも長時間労働を強いる要因の一つです。長時間労働を減らすことを本気で考えるのであれば、問題の会社に対して決まりを作るのが第一なのかもしれませんが、その会社がサービスを提供している顧客の理解を、180度変えなければできないと私は思います。

こうすればいい

何に対しても、あまり神経質になる事はやめましょう。あなたがお昼休みを取るように、お店の人たちにもお店を閉めてお昼休みを取ってもらいましょう。荷物などは、数日経たなければ届かないだろう、という認識でいましょう。電車が遅れても、あまり気にしないようにしましょう。何事もきちんきちんとやることはもちろん大切です。でも、納期が遅れても、あまり怒らないようにしましょう。仕方ないのです。どこかの誰かがはじめてくれて、この思いが日本に広く浸透するようになれば、日本の労働環境は変わるでしょう。社会全体の見解のシフトにかなりの努力が必要だとは思います。
 

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