あさイチ ねたみ 7月29日放送NHK ダイエット成功 モチベーション

妬みに関する新発見

人間は誰でも妬みの感情があります。研究によって、ねたみのパワーが前向きな力を人間に与えていることがわかっています。ねたみは使い方次第でモチベーションを上げ、やる気を引き起こし、子供の学力アップに繋がる事も。ある人は95キロあった体重を、ねたみのパワーを借りて60キロにまで落とすというダイエットに成功しています。ねたみの実例や、上手に付き合うコツを、番組内容を元にご紹介します。

 

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スマホの普及

スマホの普及によって、SNSに気軽に参加できるようになりました。フェイスブックなどを見るのが日課になっている方も多いのではないでしょうか?その事は言い換えれば、ほかの人達の生活を簡単に見ることができる、自分の生活と比べてしまう、羨ましいと思うようになる、というように、ねたみを製造する一つの引き金となっています。あなたはいかがですか。番組内ではとあるOLのとんでもないねたみの例が紹介されていました。このようにねたみは複雑に相手に襲い掛かってしまう場合もあります。

Aさんの例

Aさん(女性)はとある会社の総合職として採用され働いていました。同期には同じくYさん(女性)がいました。AさんとYさんは全く同じ仕事をしていましたが、時間が経つにつれて上司がYさんばかりを評価する事が多くなってきました。仕事内容に変わりはないのに、上司はYさんに同行するようになっていました。同期入社ですから、AさんとYさんは根本的にはとても仲がよく、その事もまた、Aさんの感情を大きく揺さぶる要因となりました。AさんはYさんに対して、「同期入社で同じことをしているのに、どうしてYさんばかりに…」と、Yさんに対して被害妄想を抱くようになっていました。そして、Aさんは「彼女Yさんがいなければ」との思いからYさんを無視するようになったのです。訳もわからずに仲の良い同僚から無視されてしまったYさんは、全く事情が理解できません。ある日Aさんに「どうして無視するの?」と話しかけます。その時Aさんは、「貴方なんかいなくなればいい」とYさんに言ってしまったそうです。Yさんは退社してしまったものの、Aさんは心が痛むこともなく、むしろ「つぶしてやったぞ」という達成感の感情があったそうです。インタビューを受けていたAさんは、今になって、あの時はなんて馬鹿な事をしたのだろうと、時を経てようやく思えるようになってきました。このケースは、ねたみがとんでもない関係に発展してしまった一つの例です。メカニズムを考えてみると、1) 何故彼女だけが評価されるのかと思う 2) 彼女がいるから私が…という思い込みが発生 3) 彼女がいなければ私は…というねたみを持つ→敵意を抱く→相手を引き摺り下ろす という流れになっています。

ねたみと嫉妬のちがい

ねたみは、人に対する羨ましさから、羨望や腹立たしさを抱く事を言い、嫉妬は、自分が持っているものが奪われる事への恐れ、守るための感情を言います。ちょっと言葉にして表現するとちょっと難しいですね。

ねたみは性格ではなかった

玉川大学の脳科学研究所にタレントのヒロシ(ヒロシです、のヒロシ)が出向いて話を聞いてきました。話によれば、ねたみは人間であれば誰もが抱く感情で、性格ではありません。19人の反応を調べてみたところ、ねたむと皆、脳の前部帯状回という部位が反応します。ここは、一時的な感情を処理する脳の部分です。研究所の方が突然ヒロシの手を叩きました。ヒロシは不快感を感じます。と同時に危険であることを感じます。この感じる場所が、ねたむと反応する場所と同じなのです。何がいいたいのかというと、ねたみは身の周りの危険を察知する、人間の本能的な働きであり、動物的なもの、であるということです。言い換えるなら、人はねたみを繰り返しながら進化して来たともいえます。2匹のサルの例で説明してみましょう。

2匹の猿にリンゴを与える、だけど…

 一匹目の猿には、栄養たっぷりのリンゴを与えます。もう一匹の猿には、傷んで美味しくないリンゴを与えます。するとどうでしょう。美味しくないリンゴをもらった猿は、美味しいリンゴを食べたいと、ねたみます。このようにねたむことによって、食料を獲得する行動を起こすようになります。猿はねたむことで、モチベーションや向上心を進化させてきたと言えるのです。ねたみはこのように、本能に組み込まれているものです。

ねたみには二種類ある

ねたみには二種類存在します。良性ねたみと、悪性ねたみ、です。相手の幸せに対して、ふさわしいと思い、素直にうらやましいと思うのが良性ねたみ、逆に、相手の幸せをふさわしくない、納得できないと思うのが悪性ねたみです。ねたみは苦痛の一種ですが、良性のねたみは自分を向上させる働きがあります。実際のお二人の体験談をご紹介します。

歌舞伎役者 尾上松也さん

 仲間が舞台や映画、ドラマに出ていると、嬉しいと同時にねたみの感情が起こります。しかしそれは、自分を更にふるい立たせる力になるそうです。仲間の頑張りはねたみになると同時に、自分の仕事の糧、ガソリンのような働きや、目標にして追い越し、追い越そうという、力強い活力源となっています。

漫画家 わたなべぽんさん

 ねたみのパワーを上手に使って、体重90キロから65キロへのダイエットに成功しました。90キロあった時に、どうして自分は太っているんだ、どうしてあの人たちは痩せているんだと、ねたみの感情を抱いていましたが、ある日、自分の体重で便座が割れるという出来事から状況が一変しました。どうしてなんだろうと思い、痩せている人の全てを観察し、自分との違いをノートに書きだすようにしたそうです。例えば、ビールはがぶ飲みしていない、回転すしに行っても4-5皿位しか食べていない、通いの運動は週に2回、普通の運動は週に3-5日、睡眠時間は6-8時間などなど、自分と痩せている人との違いをノートに書き出し、うらやましい気持ちを、私もダイエットをガンバロウという気持ちに変えて一年間ダイエットを継続することに成功、結果として30キロのダイエットに成功しました。この経緯を漫画にしたところ、その本も30万部以上売れ、大ヒットしており、評判もほぼ満点と大好評を博しています。


ねたみを良性に変えよう

ねたみは良性にすることで、自分に対するパワーとすることができます。そのためには、このように考えてみましょう。 1) ねたみを自覚する 2) ムリして真似をしない 3) 自分なりに目標を設定する ねたみを持っていることを、まずは自覚することが大切です。そして、ねたみの対象は自分自身ではありませんので、無理して真似をしないようにしましょう。目標を立てると私たちはがんばることができます。ねたんでいる相手のいい所を見て目標とし、その目標に向かってがんばってみましょう。
 

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