自費出版は儲かるか?
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儲からないと思ったほうがいい
自分には文才があって、面白い話題を見つけることができるから、本を出せば少しは売れて儲かるだろうと思っている人も多いと思います。正直なところ、私もそう思っていました。出版というのは、今、あなたが執筆しているだろうブログやホームページとは全く違うものだと思ってください。自分が書いた通りに本になると言われたなら、その出版社はモグリかもしれません。実際のところ、本を出そうと決めると、専属の編集者が付きます。そして、編集者から沢山のアドバイスをもらいます。編集方針からはじまり、あなたが沢山のブログを書き留めていたとしても、そこに編集の手が入ります。文章もきちんと校正作業が行われます。沢山の赤が入り、そして本は出来上がります。大抵は、自分が思っているようにはならないものです。私の場合は内容の大幅な変更を余儀なくされ、思った通りにはなりませんでした。表紙や装丁に関しては満足の行くものでしたが、内容に関してはオリジナルからかなり赤が入り、元の文章の迫力が抑え込まれてしまったような気がしました。ですが、これは素人執筆者のエゴであり、編集者や校正後の文章が、より本にはふさわしいものなのです。このことを理解できるかできないかで、満足度も違うのだと思いますが、特に私のようなエゴの強い者が執筆作業をする場合、その落ち込みはかなりのものがありますので、もしあなたが自分の文章に自信があり、オリジナル性に富んだきちんとした本を出したいのであれば、まずそれは無理だと思った方がいいでしょう。メルマガのような三行以上は書くな、というような、ブツブツの文章を活字の本にするのは大変な事であり、メルマガの体制をそのまま本に持ってくるのは、全くもってナンセンスなことなのです。ブログにしてもしかりで、文字装飾や大きさで持ちこたえている感じの文章が活字になったところで、それ以上の魅力になるはずは毛頭なく、殆どが悲しいかな、寂しいものになってしまうのです。この事に怒りをぶつけても仕方ありません。本を書くと言うことは、ブログやメルマガ、ホームページの執筆とは別物だと思っていた方がいいと思います。
あなたが本を書いても、まず売れません。
私のお世話になった出版社は、きちんとISBN記号をつけた本を提携している本屋さんに一定期間並べてくれるというのが売りでした。実際に並んだのですが、今から考えればいい迷惑だったのかもしれません。もちろん、ベストセラー作家が一生懸命書いても本はなかなか売れないこの世の中で、素人の本が売れる事などまずありえません。これは実際に出版して、既に十数年経過し、契約も既に切れている私だかれこそ言えることなのかもしれません。いやちがう、この人は文才があるから本屋さんに並べばきっと売れる、と思うことでしょう。誰もがそう思います。でも、悲しいかな、ほぼ100%に近い確率で、あなたの本が再度印刷されることはないでしょう。印税生活を夢見ている方もいらっしゃるかもしれませんが、それはあきらめたほうが良さそうです。出版に150万近いお金がかかって、自分に戻ってくる印税は第一回目の一万円弱だけです。出版社から年末に源泉などをもらうとその気になってしまいますが、これもおそらく出版社の作戦でしょう。本は売れずにやがて契約が切れ、かろうじてアマゾンのマーケットプレイスあたりに販売されてはいるものの、それ以上は何も起こらないのが通常の出版です。ただ、ISBNを付けた本を書いた、という実績だけは残りますので、あえてメリットを探すのなら、この事だけです。あなたが本を書いても、出版社を通じて本屋に本を並べても、ローンだけが残り、支払いだけが残り、長い間苦しい思いをすることになります。先ほど書いたメリットをよく考えて、もしメリットの方があなたにとって優先するのであれば、是非とも出版作業を行ってみて下さい。儲けようと考えているなら私は今すぐあなたに忠告します。あなたが本を書いても、まず、売れません。やめておいた方がいいです。実際に同じことを考えて行動した私のアドバイスです。