田舎はかつてない危機的状況にあります。
田舎の現状を考えてみましょう。私たち都会組にとっては当たり前の事でも、田舎にとっては当たり前ではありません。田舎は現在、沢山の問題を抱えています。若者が街を離れ過疎化が進んでいるという現実は、あなたにも想像がつくかもしれません。地域で育った若者にとって田舎は大抵面白くはないと感じられるものです。若者は年頃になると地域を離れ、都会へと働きに出てしまいます。このような人が多ければ多いほど、田舎は過疎化が進みます。同じような現象は、かつてのマンモス団地、多摩ニュータウンあたりでも見ることができます。抜本的な対策は地域ごとでいろいろと考えられています。関連して高齢化が進むことによって空き家が増えているという現実もあります。特に豪雪地帯の場合は空き家はとても危険な存在になります。毎年降り積もる雪の重みで人の住んでいない弱った家は倒壊し、景観を損ねるばかりか出火の元となったり、動物たちの遊び場となってしまったり、よくない状況が沢山うまれてしまいます。地域では空き家を増やしたくはないのですが、解体費用を考えるとそのままになってしまう場合が多いようです。町では解体費用を助成するなどの措置を講じて空き家がこれ以上増えないように努力はしていますが、なかなか厳しいのが現実です。この危機的状況を私たちが救えないのか考えてみましょう。私たちは田舎に住みたいと思っていますが、問題点として住み家がない、仕事がない、という問題を抱えています。この空き家を上手く使えるのなら、大きな問題点の一つである住まいが解決できるかもしれません。地域自治体によっては若者のアイターンや田舎暮らしの人を受け入れるべく、空き家をリフォームしている所もあります。このような状況を上手く利用できるなら、あなたの田舎暮らしも一歩前進できるかもしれません。情報は各自治体のホームページ上などで発表されているようですし、各自治体も危機感を持って若手中心のプロジェクトチームを作るなど、早急な対策を施しています。田舎の自治体にとって、地域の過疎化と空き家の増加はこのように大変深刻な問題となっているのが現状なのです。あなたがもし猛烈に一軒家に住むことにあこがれているのなら、それはチャンスかもしれません。大きな庭付き一軒家に住めるチャンスが、地方には、田舎にはいくらでも転がっています。そのチャンスを手に入れ、そして地域の活性化にもつながるとすれば、それは一石二鳥どころか、三、四、五鳥、それ以上の価値があるのです。あなたは都会で暮らしているなら自分の価値などわからないと思います。一度地方に顔を出してみて下さい。あなたがここで暮らしたいと言うなら、周囲の人達はあなたの事をどのように感じてくれるでしょうか。あなたは人から頼られたり感謝されたりしたことがあるでしょうか。地方にはまだまだ人間として暮らして行く基本的な部分がしっかりと残っているのです。あなたも是非一度、どこかの門戸を叩いてみて下さい。地方の方から感謝される事というのが、どれほど人間的に素晴らしいことなのかを知っていただきたいと思っています。