大型車 突然エンジンが停止した

エンジンが突然停止した

私の乗っている車は、約20年前のトラックです。仕事を終えて車庫に帰る途中、帰宅の車とも重なり、国道は大渋滞していました。片側一車線の道路です。何気なく外の景色を眺めていると、アイドリングが少しおかしな感じになってきました。その後、とんでもない事態になってしまいました。

 

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不安定になったと思ったら…

アイドリングが不安定になったと思いきや、すぽぽぽぽ… と、アクセルを踏んでも反応しなくなりました。更にアクセルをあおると、エンジンが停止してしまったのです。国道は大渋滞、避けることもできません。何度かセルを回しましたが、エンジンがかかる気配はありません。心臓が痛くなり、ハザードを焚いて止まるかどうか10秒程悩んだでしょうか。やはり人間として、周囲に迷惑をかけてはいけないという本能があるようで、ギリギリまでハザードを上げることはせず、ひたすらどうするかを考えていました。さて、私はこの状況をどのように切り抜けたと思いますか?

場所があった

エンジンが停止して、既にかかりませんので、もう、どうする事もできません。周囲を見ると、対向車線の少し先に、大型車をよけることのできるスペースがありました。ギアを3速に入れ、対向車にクラクションと手で合図をし、緊急事態だという事を知らせ、セルモーターを回しながら、そこの場所へトラックを移動する事ができたのです。大渋滞の中、突然の故障にも関わらず何とか周囲に迷惑をかけずに済んだのは、不幸中の幸いでした。

工場の人が来てくれる

私のいる会社は、工場が併設されています。トラブルがあると、車庫から工場へ連絡が行き、工場が対応してくれます。場所は車庫から約5キロでしたので、今回も工場のスタッフが来てくれるとのことでした。渋滞がひどかったので少し時間がかかってしまいましたが、無事に工場のスタッフが来てくれて、早速エンジンをかけるべく作業を開始してくれました。

かかったけど

その日は、一日で450キロ以上走る仕事でした。朝は満タンだった軽油タンクの残量は、4/1程度にまで減っていました。工場のスタッフ曰く、この事が原因の一つかもしれないと言っていました。キャビンを上げて点検をすると、燃料がエアを噛んでいるとのことでした。私も手伝ってエア抜きをし、手動で圧縮をかけ、何とかエンジンがかかりました。しかし数分後、まさしく私がなったのと同じ状況が再現されてしまいました。元気よく回っていたエンジンが、すぽぽぽぽ… と、停止してしまったのです。その後も手動の圧縮、セルによる起動を何度か試みましたが、それ以降はエンジンは起動しませんでした。その日はそこへトラックを置き、翌日レッカーで移動という段取りになりました。普通の会社ならすぐにレッカー会社を手配するところでしょうが、何とわが社にはレッカー車もあり、これがいいのか悪いのか、一晩置いて翌日引揚げとなりました。

原因は燃料のレベル?

当日はかつてない距離を走り、燃料のレベルが下がったことで、何らかの要因が発生し、エアを噛んだことによるものだとの見解でした。他の要因としては、燃料が通る経路に小さな穴があいている可能性もあるとのことで、関連する部品を取替えました。正式には、既に部品の供給が終了しているようで、工場で製作してくれました。これでまた様子を見ることになるのですが、帰宅車と重なった夕方の大渋滞、それも片側一車線の国道で、再びエンジン停止にならないかどうか、不安で仕方ありません。少し走り方を変えて燃費を良くしようとか、自分で持っている軽油携行缶を持って仕事しようかとか考えてしまいますが、工場の見解を信じてやるしかないです。このように、古い車には故障の大きなリスクがあります。今回は何とか迷惑をかけず、経費もそれほど掛からずに済みましたが、一つ歯車が間違えば、社会的な迷惑と、会社への大きな金銭的負担がかかってしまう所でした。

 

 片側一車線国道の大渋滞で、突然のエンジン停止。あなたならどうしますか?

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