私の経験はあまりあてにならないかもしれませんが…
私が田舎暮らしを考えた際に思ったことをこちらでお伝えしたいと思いますが、あまり皆様にとって参考にはならないかもしれません。もう、十年以上の月日が流れておりますし、インターネットの発達という、とても大きな社会的変化もあります。でも、人間がこの世の中に生きている限り考えることは同じだと思いますので、一応書いてみます。また、昨今の事情を鑑み、私なりに考えたこともお知らせしてみたいと思います。私は都会育ちだったが故に、第一次産業へ憧がとても大きく、何とか自然を相手に仕事がしたいと漠然と考えておりました。その上、ちょっとかっこいい仕事がいいな、などと、独身であったが故の色気も出まして、これまた超漠然と漁師になりたいと考えました。漁師になるにはどうしたらいいのかなんて、いくら調べてもわかりませんでした。これはもう自分で行動するしかないと車で少し走ったところの海まで出かけ、船の近くにいる漁師さんに話かけてみましたが、あまりいい結果が得られませんでした。冷蔵庫関連や漁協関係では仕事があると教えてもらいましたが、それは私の願いではなかったですし、また、地域も少し都会よりだったので、一度離れて作戦を練り直すことにしました。私は田舎暮らしの場所と仕事を関連付けることなく、両方を漠然と探していましたが、仕事を漁師と決めることによって、ある程度の方向性が見えてきました。そして、そこで出てきたのが再度登場する田舎暮らしの本です。田舎暮らしの本を見ながらいろいろと考えていると、とある島の広告が目に入りました。何の気なしに綴じ込みハガキで資料請求をしたところ、そこに行くことになり、自然な流れでしたい仕事も絞ることができました。お世話になった不動産屋さんや現地の人達などから情報収集をし、ここでも漁師をしている人がいることを教えてもらいました。そうなればあとは突撃です。船の近くで船主らしき人を見つけ、声をかけたところ採用してくれるとのことだったので、何とかなるなと実感しました。というか、こんな風に決まってしまいました。とても簡単でしたが、漁師という仕事は漁業権なども絡み、他所の者に門戸が開かれているとは限りません。私の方法がどの仕事でも通用はしないと思いますが、一番大切なのは自分の仕事に対する思い、田舎に来て暮らしたいという願いを相手に伝える事です。そこに行って話をする事自体、やる気を感じてもらえたのだろうと私は以前の私を振り返って思っています。今の時代はインターネットが発達していますから、メールやコメントなどで全てが行えますが、最終的には顔を見て話す必要があるでしょう。あまりあてにならないかもしれませんが、私はこのように漠然と方向性を決めてから、実際に田舎暮らしの本を頼りに、とあるところへたどり着くことができました。これはこれでよかったと思っています。