5月19日 ひるおび 中国人爆社員旅行 フランス 17億 6500人

中国人が爆社員旅行でフランスへ のレポート

5月17日のひるおびで、中国人がフランスへ社員旅行へ行った特集が放送されていました。とても興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います。

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 人数は6500人、予算17億円を盛大に使ってきたそうです。その会社はティエンズグループといい、20年前に創業し、健康食品などを扱いながら成長をしている会社です。驚くのはその爆社員旅行の規模で、飛行機は貸し切りで84機、現地でのバス移動はもちろん貸し切りで146台、ホテルは4つ5つ星クラスを4760室使いました。パリに2泊とニースに2泊しました。観光地ではルーブル美術館を貸し切りにしました。フランスの高級デパートも貸し切りとし、買い物を楽しまれたそうです。

フランスが誘致をしたらしいです。

この爆社員旅行はどのようにして実現したのでしょうか。見てみて驚きました。実はフランス側が3か月説得して中国の企業を誘致したのだそうです。中国の会社の李CEOと、フランスのファビウス外相が直接話をしたらしいのですが、一企業のトップと先進国の外相が直接話をし、商談するのは異例の事です。背景には、フランスの事情がありました。フランスでは今年一月にテロがあり、観光の落ち込みが予想されていました。フランスは観光収入の割合が高い国ですので、これは非常事態です。失業率も10%を超え、経済情勢はあまりいいとはいえません。フランスは、政府がらみで様々な策を考え、結果として実現したのが中国企業の団体社員旅行をフランスへ誘致するという今回の企画でした。当初この中国の会社ティエンズグループは、イギリスやイタリアなどへの旅行を企画検討していましたが、結果としてフランスに説得される形となったのです。

国際間における旅行者が使うお金

中国は第一位で、4650億ドル、日本円にして19兆800億円ものお金を海外で使っています。同様に第二位はアメリカの1120億ドル、第三位はドイツの920億ドル、第四位はイギリスの580億ドル、第五位はロシアの500億ドルですから、中国のパワーがいかに凄まじいかがわかりますよね。

各国の中国人へのおもてなし

アメリカはラスベガスに中国人専用の特別ギャンブル室を作りました。韓国はソウルのメディカルセンターに、美容整形の特別なパンフレットとプログラムを用意しています。シンガポールは中国人をターゲットにしたテーマパークを作りました。日本は、ビザ発給条件を緩和し、免税対象品目を拡大しています。実際にニュースでも度々取り上げられますが、今年の1月から3月にかけて、中国から日本へは92万人が訪れており、2775億円をわが国で使ってくれた計算になっています。有難いですよね。この数字は去年に比べて2.3倍であり、今後も増え続けることが予想されています。一方で心配な要素もあります。中国のGDP成長率は2010年は12%だったものの、今年は7.0%と数字だけをを見れば少し陰りが見えます。中国政府はかつての日本がそうなってしまったように、バブルが弾ける事を極めて恐れており、様々な金融政策を講じています。

ひるおびゲストのまとめ

中国人は高いものは外国で買う傾向があり、内需にあまり貢献できていない傾向があるようです。動きややり方が極端な傾向があるとの声もありましたが、これは振り返ってみれば70年代の日本も同様であったと思います。集団で動くことは決して悪い事ではありませんが、かつての日本の社員旅行の一部でも見られたように、集団での行動はマナーを守って行動する必要があることを強く認識しなければなりません。マナーは少しずつ改善がみられています。隣国の成長を羨んでしまう私たちですが、日本ももっともっと元気になれるように、一人一人が毎日を頑張っていくことが大切です。
 

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