大相撲ブーム 照ノ富士 逸ノ城 スージョ 5月27日ひるおび

大相撲ブームが到来

5月27日のひるおびで、相撲ブーム到来の話題が取り上げられていました。ゲストのデーモン閣下も大喜びです。奇しくも今日は照ノ富士が大関昇進を正式に決めた記念日でもあります。内容をご紹介したいと思います。

 

 今、若貴人気以来の大相撲ブームが到来しています。以前の不祥事から一転、連日の大入り満員がその人気ぶりを示しています。協会はあの事件以来、どうすれば相撲人気が回復するかを考え、いろいろと手を打ってきたのです。その結果が花開いたと言ってもいいでしょう。

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 まず第一に、協会は相撲の発信を一から考えなおしました。その結果、今まではお年寄りが多かった相撲観戦者の中に、女性の姿が多くなってきました。協会はこれまでにも相撲に関する情報を発信していましたが、それは取組内容などのごく当たり前な事柄に限られていたのです。この状況を打破するべく、協会は2015年1月に相撲専門雑誌相撲ファンを発行。このムック本の評判はかなり良く、昔からの相撲ファンはもとより、新しい層の相撲ファンを作ったと言われています。相撲の魅力をはじめ、今をときめく力士たちに焦点が当てられ、力士や相撲の世界を身近に感じることができる雑誌、ファッション誌のような相撲雑誌として、好評を博しています。5月27日のひるおびには、ゲスト解説者として、相撲ファンを監修した新井太郎さんがこの状況を解説してくれました。密かなブームを巻き起こしているムック本、相撲ファンはこちらです。画像をクリックするとアマゾンのページにジャンプします。

 

 雑誌側で相撲ファン1000人に人気力士に関するアンケートを実施したところ、1位遠藤、2位白鳳、3位逸ノ城、4位稀勢の里、5位勢 との結果が出ています。相撲を愛する女性を雑誌では「スージョ」と読んでいます。スージョとは、仕事や勉強の時間を大切にしながらも、愛する相撲のために情熱や時間をかたむける女性、と、雑誌内で定義されています。

twitterでの情報発信

相撲協会は相撲にもっと目をむけてもらうべく、SNSを活用して情報発信をはじめました。相撲協会の若い女性社員の手を借り、Twitterで情報を発信しています。若い感性と相撲情報の相性が想像以上に良く、力士のプライベートな姿や、ちょっとした面白い仕草、かわいい顔、場所入りする際の着物姿等を発信すると、たちまちフォロワーが増え、現在では11万人を超えています。今日も照ノ富士の大関昇進に向けて騎馬の体制でポーズを取る姿などが、克明にツイートされています。日本相撲協会公式ツイッターはこちら ⇒ https://twitter.com/sumokyokai/ 私自身、このツイッターはとても面白いと思います。今までにツイートされたもので人気があるものには、「セクシーポーズでふざける遠藤」「注射をいわがる玉鷲」などがあります。力士の土俵上での姿も素敵ですが、プライベートの力士の姿はそのギャップが大きすぎてたまらなく魅力的です。

 

テーマパーク化

 協会では更に、国技館のテーマパーク化と称して、様々なイベントを企画しています。例えば、振分親方とハイタッチ、横綱と大関に赤ちゃんを抱っこしてもらえる、人気力士にお姫様抱っこをしてもらえる、勢関とのカラオケ、などです。いずれも抽選が行われていますが、例えばお姫様抱っこは定員6人のところに8132人の応募があるなど、大人気です。

 

 観戦の場所でもいろいろな工夫がされています。野球観戦の時と同じように、席まで販売に来てくれるサービスをはじめたり、オリジナルのグッズを販売したりして、会場を盛り上げています。

 

 更に、ニコニコ動画とタイアップし、巡業での取り組みの際の映像にCGによる効果を加え、ゲーム的要素満載の映像を作成、テスト配信しています。実際に番組内でもこの映像が流れましたが、「面白い」「すごい」と、賞賛の声が上がっていました。

 

外国人にも積極的にアピール

 今まで外国人に配られていたパンフレットは長い間白黒でしたが、これを一新カラー化しました。去年の初場所と今年の5月場所を比べると、外国人の数は5倍以上になっています。ファン層を広げるという意味でも、外国人への積極的なアピールは効果を上げています。

人気力士と世代交代の予感

今までは朝青龍や白鳳に代表されるモンゴル出身の力士が強かったのですが、遠藤が出てきて、日本人力士への期待が再び高まっています。また、先日は照ノ富士が初優勝し、若い世代の台頭、世代交代の予感もしています。少し前には元モンゴルの遊牧民で鞍を付けることなく馬に乗れるという逸ノ城が活躍し、話題になったばかり。我が家は、この若いモンゴルからの二人にすっかり取りつかれてしまい、毎日取り組みを観戦しています。

 

 うちのカミサンも若い頃は相撲には興味がなかったのですが、2年位前から熱心に見始めるようになりました。相撲が終わってしまうと寂しいと嘆いています。今回は照ノ富士が優勝したことで盛り上がっていますが、日馬富士が白鳳を倒した一番も忘れることはできません。毎日みていると力士の顔も覚えてきますし、相撲が楽しくなってきます。カミサンは土俵入りにはじまって、化粧まわしや懸賞の数にも興味があるらしく、何やら熱心に相撲を見入るようになってきました。連日満員で日本人として嬉しい限りですが、いざ見に行こうとしても行けなくなってしまわないかと、ちょっとだけ心配しています。

 

 相撲は日本の国技。相撲人気が再び高まってきた今、力士は高いプロ意識の元、頑張って相撲の楽しさや美しさを私たちに伝え続けて欲しいと思います。また、ここまでの人気回復を果たした相撲協会の努力にも、敬意を表したいと思います。言い忘れてしまいましたが、気になる照ノ富士関の口上は「心技体につとめ」でした。
 

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