さかなクン 楽器

さかなの博士として、今や日本一の知名度と実力を持っているさかなクン。今、氷結のCMに登場しているのをご存知でしたか？さかなクンは絵も得意ですが、実は楽器演奏も得意なのです。コマーシャルでは、とんでもない楽器を吹いていますが、何だかわかりますか？

 

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さかなクンは、スカパラと一緒になって、堂々たる演奏を披露しています。さかなクンは実は大の音楽好きであり、プレイヤーでもあります。中学校の時に目指したのは、パーカッション、打楽器の奏者でした。クラブに入り、打楽器をはじめましたが、演奏する「ばち」を何度も飛ばしてしまい、トロンボーンへと変更になりました。普通ならここでトロンボーン専属にまっしぐらになるはずですが、さかなクンは違ったのです。

高校時代は、バスクラリネットを吹いていました。ご存知ない方のために補足しますと、バスクラリネットというのは、かなり珍しい楽器で、黒いクラリネットの大きなタイプになります。通常ですと、高校の吹奏楽部にあることはどうでしょうか、私が吹奏楽をしていた30年前には、ありませんでした。大きいので太く渋い音が出ますが、その特徴ゆえ、クラリネットなのにリズムを取ることが多く、専門的な演奏者がそれほどいないかもしれません。持ち運びも重いので、女性よりも男性が受け持つ場合が多くなってしまうようです。

さかなクンは密かにいろいろな楽器を演奏する事ができます。バスクラリネットが吹けると、いろいろな楽器にも応用できます。さかなクンは実はサックスも吹けます。そして今回、お披露目となった楽器が、とんでもない楽器です。通常、サックスといえば、曲がっていないソプラノサックス、渡辺貞夫が吹いている、とても小さく曲がっている、アルトサックス、ジャズの定番、ちょうどいい感じのテナーサックス、そして口元の管が曲がっていてとても長い、バリトンサックスが定番です。ソプラノの上に、時々ソプラニーノというのも出てきます。大抵はここまでです。だけど、さかなクンは違います。って、一体何なのでしょうか？サックスじゃないのでしょうか？

 

　さかなクンが吹いているのは、バリトンサックスよりも更に大きい、バスサックスです。試しに、楽天やサックス専門店のホームページで、バスサックスを探してみて下さい。あの楽天でさえも、なかなか見つからないほど、超x100 珍しい楽器なのです。大きな楽器は、マスターするにあたってリスクがあります。持ち運びがとても大変なので、なかなか練習する場所を確保することができません。また、大きな楽器はリズムを担当する場合が多いので、その単純さから、嫌がって辞めてしまう人も多いのが現実です。そして更に、大きな問題があります。それは、リードの価格です。オーボエ、クラリネット、サックスなどの木管楽器は、竹製のリードをマウスピースという所、口で加える黒い部分に取りつけてはじめて音が出ます。このマウスピースは消耗品で、大きくなる程高くなります。バリサクでも、一枚400円程度しましたので、バスサクなどの大きなものはいくらなのかわかりませんが、とにかく高いと思います。トランペットやトロンボーン、ユーフォニュームなどの金管楽器の場合はこのリードが必要ありませんが、木管楽器を始めた人にとって、このリードのコストは、かなり経済的に負担となります。

 

　あの楽器は、さかなクンが自分で持ち込んで演奏しています。バスサクって、いくら位すると思いますか？恐らく、一番いい軽自動車が2台位買える価格だと思います。新品なら300万位すると思います。首から吊り下げて、簡単に演奏していますが、あの楽器自体、8キロ程度あります。赤ちゃん2人分、猫なら3匹分、お米なら5キロのものともう一つを半分、私はバリサクを吹いていた事がありますが、とにかく重いです。首と、右手の親指の右外側に、とても負担がかかります。ひょうひょうとこなしているさかなクンは、本当にスゴイです。

 

　さかなクンは、自宅にいろいろな楽器を持っています。楽器は練習しないとすぐにいい音が出なくなりますので、あれだけプレイできるということは、かなり練習していると思います。サックスは、ジャズとクラッシックとで吹き方、音の質がかなり変わる楽器ですが、さかなクンは、あのバスクラに限って言えば、クラッシックよりもジャズよりの演奏をされています。バスクラは、おそらく、吹奏楽の楽譜を買っても、パートの楽譜なんてないと思います。自分でアレンジして吹いていると思いますので、やはり、さかなクンはスゴイです。本業然り、イラスト然り、そして楽器演奏然り、人間性も然りです。これほど才能があり、タレントとして成功しているさかなクン、私は心から尊敬しています。