柔軟剤を使うと水を吸わない?
今の時期は雨が多く、どこの家庭でもタオルが活躍していると思います。あなたはタオルがあまり水を吸収しないな、と感じたことがありませんか?とある洗濯の方法がタオルの吸水性を落としている可能性があります。6月30日のあさイチで放送された内容を元に解説します。
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柔軟剤と吸水性の関係を知ろう
今の時代、洗濯をする際に柔軟剤を入れる家庭が殆どだと思います。我が家でも柔軟剤をあれやこれやいろいろと入れているようです。でも、柔軟剤の入れ過ぎはタオルの吸収性を悪くする可能性があります。6月30日のあさイチ内でこの事を裏付ける実験の結果が放送されていましたので、ご紹介します。
3通りの洗濯方法
実験では3通りでタオルの洗濯が行われました。1つめは洗剤のみで洗濯、2つめは洗剤+通常量の柔軟剤を使用、3つめは洗剤+通常量の2倍の柔軟剤を使用、以上3つの方法でタオルを洗濯をしました。吸水力を確認する方法として、洗濯後のタオルを同じ重さに切りそろえ、それを水に入れた際に何秒で沈むかをそれぞれの洗濯方法で計測しました。吸水性が高ければタオル生地は水の中ですぐに水を吸収し、沈みます。沈むまでの時間が早ければ早いほど、タオル生地の吸水力が高くということになりますよね。
実験の結果
実験の結果、どうなったと思いますか?柔軟剤を入れると洗濯物がイイ匂いになって、同時に洗濯物の吸水力も上がると思っている方もいらっしゃるかもしれません。結果はこのようになりました。1 洗剤のみ 4秒 2 洗剤+規定量柔軟剤 15秒 3 洗剤+2倍の柔軟剤 2分50秒 いかがでしょうか。柔軟剤を入れ過ぎてしまうと、タオルの吸水力が格段に落ちてしまうことが実験から明らかになりました。これはどうしてなのでしょうか?柔軟剤はよくないのでしょうか?
柔軟剤のはたらきと構造
柔軟剤にはその名の通り洗濯物をふわふわにする力があります。柔軟剤には界面活性剤が含まれており、洗濯物の表面に薄い油膜を張る働きがあります。界面活性剤には、水になじむ部分と水になじみにくい部分があります。水になじみやすい部分は水の中でプラスのイオンを帯びます。洗濯しているタオルは、洗濯機の中で水に濡れるとマイナスイオンが帯電します。タオルに発生したマイナスイオンと、界面活性剤のプラスイオンがくっつき、タオルに膜を張ります。柔軟剤を多く入れてしまうとこの働きが大きくなり、結果として水を吸収しにくいタオルになってしまうのです。
目的によって柔軟剤の使い方を変えよう
柔軟剤の本来の効果である「ふわふわ感」を期待したいのであれば、規定量の柔軟剤を入れて洗濯しましょう。そしてこの時期大活躍するタオルに吸水性を持たせたいのなら、柔軟剤を入れないで洗濯する方がいいのです。皆様お忙しいとは思いますが、洗濯は目的によって柔軟剤の使い方を変える事により、その効果を最大限に享受することができます。
タオルを干す際のコツ
タオルを洗濯して日に干すと、カリカリになってしまう場合があります。この状況を防止するには、洗濯して干す際に、バタバタと3回位タオルをあおってみて下さい。そうすることで乾いた時にカチカチにならず、ふわふわのタオルを楽しむことができます。もちろん、柔軟剤を入れずに洗剤だけで洗えば、今まで以上に水を吸い込むようになっていることでしょう。是非お試し下さい。
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