今回のためしてガッテンは、かゆみについての二部構成
毎回ためになる情報を私たちに提供してくれるNHKのためしてガッテン。今回5月6日の放送では、かゆみについての情報を提供してくれました。かゆみの原因は様々あり、ある偏った見方をしているととても危険です。今回は二部構成で二種類のかゆみについての原因と対策を教えてくれました。とても役に立つ内容でしたので、ご紹介したいと思います。
あなたの水虫、身体のかゆみは朝食を変えるだけで解決できるかもしれません。
あなたは水虫を持っていますか?あるいは、主に発汗時、我慢できない位のかゆみに襲われることがありますか?あなたはそのかゆみに対してどのような治療をしてきたでしょうか?そして、その治療の結果はどうでしたか?何人かの人を分析すると、かなり長い間この「発汗時のかゆみ」の症状があり、お医者さんを変え、薬を変えても全く改善がみられないケースがよくあります。足に発症している場合は水虫の対策をする場合が殆どですが、その治療が殆ど効果のない方がかないらっしゃいます。この方達の足の症状は、実は水虫の白癬菌ではありません。体のかゆみも、同様の要因で引き起こされている場合があります。それは、異汗性湿疹と言います。あなたがもし、発汗時の汗に悩んでいるのであれば、次の質問に対する答えを考えてみて下さい。
この中で、どれかを改善すると治る場合がある
異汗性湿疹は生活習慣を見直すことで治る場合が多くあります。この中に異汗性湿疹の人が改善するべき生活習慣がありますが、どれだと思いますか?1)医者から進められて行っている毎日30分の軽いウォーキング 2)卵、豆腐、味噌汁、納豆、海苔、その他付け合わせで構成される和食の朝食 3)太陽光の元でガーデニング 4)手足に毎晩保湿ためにクリームを塗っている さてどうですか?
朝食を改善すると、かゆみがなくなる場合がある 全身型金属アレルギー
答えは4の朝食です。和食には豆を使う料理が多く、この豆がとある体質を持つ人に対して悪さをします。ためしに納豆を調べてみます。納豆をかき混ぜてその後灰にし、成分を調べてみると、コバルトという金属成分がほんの少しですが検出されます。納豆系の食物の中にはほんの僅かのコバルトが入っています。普通の人であれば問題なく汗と一緒になって体外へ排出されるのですが、金属に対するアレルギーを持っている人の場合には、汗の中に入っているコバルトに対してアレルギー反応を示してしまうのです。ですから、あなたがもし水虫を疑っていても、もしかするとこの症状かもしれないのです。この症状は全身型金属アレルギーと言います。納豆などを通じて取り込まれた微量の金属が汗などで体外へ排出される際、かゆみや湿疹を発症するものです。見極め方は、自分で塗ったり、病院で処方されている薬を一週間続けてみます。薬には成分が入っていますので、普通なら一週間もあれば症状に対して何らかの変化があるはずです。一週間様子をみて、何も変化がないようでしたら、今回の全身型金属アレルギーを疑います。今度はトリガーとなっていると思われる食品を中止します。それで収まる、あるいは症状が軽くなるようでしたら、全身型金属アレルギーである可能性があります。また、症状を確定する意味でも、敢えて食べてみると言う方法もあります。先ほど申し上げた納豆の他に、全身型金属アレルギーを引き起こす食品には、タバコ、あさり、玄米、枝豆、ココア、アーモンド、チョコレート、などがあります。手のひらや足の裏は汗をかく場所ですので、一番全身型金属アレルギーが出やすい場所なのです。水虫と勘違いして、症状と合わない高価な薬を塗布している人はかなりいるようです。あなたも水虫や手のかゆみの症状があるのなら、是非一度確認してみて下さい。赤くなる場合もありますが、これも汗の中の金属が反応している症例が多くあります。
のどがかゆい 症状の原因、見極めと治し方
のどがかゆい人が最近増えています。特に、特定の果物を食べた時に、喉の内側がかゆいとか、歯ブラシでゴシゴシと洗いたい感じになるとか、目がしょぼしょぼするとか、突然腹部に傷みを感じて救急搬送されたとか、のどの違和感を覚える人が増えています。大好きな果物をもう食べられないのでしょうか。真の原因は何なのでしょうか?考えてみましょう。このような症状を引き起こす果物は特定されています。おもに、果物が多いのですが、代表的な物には、メロン、もも、梨、バナナ、さくらんぼ、アボガド、オレンジ、とまと、びわ、キウイフルーツなどがあります。あなたがもし、この中のどれか果物を食べた際に喉や体に違和感を感じるのであれば、是非、参考になさって下さい。これらの原因は、症状を引き起こした際に食べた果物が直接の原因ではありません。もう一段階あるのです。果たしてそれは何なのでしょうか?
連鎖型果物アレルギー 花粉症が全ての要因
これらの症状の真犯人は花粉症です。花粉症にも数種類あり、あなたがなってしまっている花粉症の種類に対して、反応する果物がほぼ決まっています。考え方としてはこうです。花粉症はアレルギーの一種であることはご存知だと思います。アレルギーを持つ細胞は独特の形をしており、その形は固有の物質に対して強烈に反応し、かゆみの成分を生成して体外へ排出、放射します。これがかゆみを引き起こすメカニズムです。花粉症から果物連鎖アレルギーになりやすい人となりにくい人がいます。あなたがどの種類の花粉い対して花粉症なのかによっても違います。具体的には、花粉症の人が20人いたなら10人程度が果物連鎖アレルギーの予備軍だというデータもあります。杉と檜の他に、ハンノキに対してアレルギーがあると、果物連鎖アレルギーになる可能性が高いのです。ハンノキとは、日本全国に分布する落葉樹で、水辺や湿地帯に多く分布しています。1月から4月にかけて花をつけ、見たことあるようなないような、道に落ちているハンノキの花を毛虫と間違えるような長細い形をしています。どのような花粉がどのような植物に似ているのか、反応してしまうのかをご紹介します。
植物ごとに、アレルギーを起こしやすい果物が決まっている
アレルギー物質の形との相性で、植物ごとにアレルギーを起こしやすい果物が決まっています。【ハンノキ、白樺】→りんご、もも、なし、びわ、くるみ、さくらんぼなど。 【イネ科のカモガヤ】→すいか、じゃがいも、オレンジ、トマト、など。 【キク科のブタクサ】→メロン、ズッキーニ、きゅうりなど。症状は冬に食べても発症します。これを、口腔アレルギー症候群と言います。
対策は自分の症状を自覚してしっかりと治療すること
口腔アレルギー症候群は、通常の花粉症から連鎖して発症してしまう場合が多いのです。これを果物連鎖型アレルギーと言っています。口腔アレルギー症候群にならないためには、まずは、医者に行って検査をし、自分がどの花粉に対してアレルギーなのかをしっかりと調べることが大切です。皮膚科や耳鼻科で、血液検査やプリック検査をすることであなたの症状はわかります。そして、今以上に症状が悪化しないように、薬でしっかりと症状を抑える事が大切です。こうすることで、果物への連鎖アレルギーを予防する事が何よりも大切です。
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