こんな症状がありませんか
鼻炎、ぜんそく、くしゃみ、鼻水、などのしつこい症状に悩んでいる、夜にせきが出て眠れない、ということはありませんか?そのような方はもしかするとダニアレルギーかもしれません。ダニに関する様々な知識と、ダニ撃退の裏技をお伝えします。ダニは掃除機をしっかりとかけても、天日で布団を干しても、死ぬことがない、いなくなることもない厄介な存在ですが、死滅させる撃退法、付き合っていく方法はあります。
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ダニに関する知識
まず、ダニに関する知識をご紹介します。ダニは7月に卵を産みますが、1日に1個産みます。ダニと一口に言ってもその種類は5万種類とも言われています。ダニはとても生命力が強く、南極、サハラ砂漠、深海にも存在します。4億年前の化石の中からも発見されており、その存在はかなりの歴史を持っています。近年、ダニによる鼻炎に苦しんでいる人の数は2,900万人もいます。ダニは人間皮膚のカスが大好きですので、家の中のいたるところに存在していますが、ダニが多くいるダニスポットがあります。後々ご紹介します。
とある方の完璧なダニ対策 しかし…
Aさんは現在小さな子供を持つお母さん。若い頃からダニアレルギーを発症し、子育て中の現在、ダニに関しては人一倍気を使って家の中をダニ対策しています。布団は定期的に洗い、太陽光に当てて干しています。ソファーには掃除機をかけ、ダニ取りスプレーを噴射。フローリングは掃除機をかけた上に、専用ワイパーでのメンテナンスを欠かしません。こんなに頑張っているAさんですが、子供がダニアレルギーになってしまい、ショックを受けています。自分ができうることは全て行っているのに、いったいどこにダニがいるのでしょうか。
専門家がAさん宅をチェック
専門家がAさん宅を調査したところ、ソファーの下にダニの死骸が見つかりました。掃除をして1mあたりのダニの数を調べてみたところ、以下のような数値が出ました。フローリング4、ソファー84、畳59、テレビの裏6、ふとん108、圧倒的にふとんに多く、子供のアレルギーの原因は布団からのダニであろうとの推測がつきました。専門家の見解では、ダニは布団の中に一番多く、ダニアレルギーになってしまう要因が布団からのダニである場合が多いのだそうです。その事を証明するために、番組では実験を行いました。
実験
布団がなぜ怖いのかを証明する実験です。空気中のホコリを見ることができる特殊な施設で、特殊な光線を当てて布団を見てみました。実際に人に寝てもらい、様々な条件で埃がどのように舞うのかを見ました。寝返りを打った際や、ちょっと動いた際に、もの凄い量のホコリが布団から空気中に舞い上がることがわかりました。このホコリの中には、私たちの皮膚のかすなども含まれていて、それを大好物にしているヒョウダニがいるであろうことは容易に想像できます。
ヒョウダニ
ヒョウダニは体長0.2-0.5mm、卵から出てきて数週間で成虫になります。寿命は約3か月、1日に6個程度のフンをします。好物はヒトの表皮、いわゆるアカで、ヒョウダニ自体は人間を刺したり噛みついたりはしません。ヒョウダニが増えるとツメダニが増えます。噛みつくのはこのツメダニです。
ダニ撃退 実験の数々
ダニはどのようにすれば死滅するのか、様々な条件で実験をしました。毛布に3000匹のダニを放つなどの様々な方法で、ダニがどうなるのかを調べました。それぞれの方法と、その結果を見てみましょう。
水で死ぬのか
ダニは水の中に入れれば死ぬのかを実験しました。洗濯機でしつこく洗ってみましたが、駆除できたのは19%のみ、残りの81%は、洗濯機から出しても生き残っていました。毛布の奥にしがみついていたようです。
太陽の光にあててみる
ダニを赤く染めて布団に放ち、布団を太陽光にあてました。布団の周囲は35度、約4時間もの間、炎天下に放置していました。4時間後に調べてみると、ダニは布団の中を移動しただけで、ほぼ100%生き残っていました。普段行っている布団干しだけでは、ダニを殺すことはできないようです。
冷凍
マイナス13度の装置の中に入れてみました。24時間入れておいたところ動かなくなりましたが、元通りの温度に戻したところ、何と復活してしましました。
紫外線
紫外線を4時間連続照射しました。死にませんでした。
乾燥
湿度を徐々に下げて行き乾燥状態に持って行くと、ダニはぺちゃんこになり動かなくなりました。いよいよ成功かと思いきや、湿度を戻すと再び動き出しました。
宇宙へ
ダニを宇宙へ持って行きました。ご存知真空状態です。マダニですが、この状態でも30分程度生きていました。自分の身体に中の空気を使って、この位は生きることができるそうです。人間よりよっぽど歴史を持つダニは、かなり手ごわい相手です。
達人が登場
とある関西地区で家庭とダニ駆除を専門に研究している達人が登場です。達人曰く、掃除機では死骸やフンは吸い取れるけれども、生きているダニを掃除機で完全に取るのは難しいとのこと。しかし達人曰く、ダニを100%殺す方法があるそうです。達人はダニを30年近く研究しているダニのエキスパート。何をやってもダニを殺すことができなかった私たち、果たしてどのような方法でダニを死ぬ瞬間を見ることができるのでしょうか。 まず、達人の業務用装置が紹介されました。高周波をあてる物ですが、これは一般家庭で展開するのは不可能です。しかし、家庭での方法があります。それは、家庭用乾燥機を使う方法です。
乾燥機を使う方法
ダニは熱に弱いので、50度では20-30分、60度以上なら一瞬でダニを殺すことができます。ダニの身体を構成するたんぱく質はとある温度で変性します。フライパンでダニを炒めてみると、49度になると動かなくなり、50度になると完全に死んでしまいました。乾燥機がないご家庭では、コインランドリーなどを使うと楽です。毛布なども洗うことができます。
布団乾燥機の使い方
布団乾燥機も有効な方法ですが、そのまま使うとダニが動いてしまいますので、ちょっとだけ工夫が必要です。布団乾燥機を横にして、敷布団で包みます。その上から布団で覆います。こうして1時間程布団乾燥機かけることで、布団のダニは死滅します。
面白い方法
面白い方法としては、炎天下の車の中に布団を入れるという方法があります。炎天下の車の中はとても暑くなっていますので、2時間もいれておけばダニは死にます。
熱が大事
ダニを殺すのに有効な方法は熱を加える事です。50度以上の熱を加えることで、ダニは死滅します。ダニが死んだ後は、掃除機をかけて死んだダニやフンを吸い取りましょう。ダニが死んでしまえば、洗濯でもダニのフンは洗い流すことができます。
布団への上手な掃除機のかけ方
布団へ掃除機をかける場合、ちょっとしたコツがあります。時間は1mあたり20秒を目安にしましょう。大人の布団でしたら40秒、子供の布団でしたら20秒、丁寧に掃除機をかけます。このようなノズルを使うといいでしょう。アイワ ふとん専用ダニクリーン RD お金を使わない方法としては、掃除機の頭にストッキングをはかせる方法があります。布団専用の掃除機も、今はかなりいいものがありますね。アイリスオーヤマ コードレスふとんクリーナー パールホワイト [掃除機] IC-FDC1-WP
実験 ダニはどこが好きなのか
使い込んだ布団を用意し、その中心に10万匹のダニを置きます。どこに移動するのかを観察してみたところ、2日後には7割が頭の側へ移動しました。ダニはフケのニオイが大好きなのです。また、1mあたりのダニの数は、かけ布団には32匹、枕には101匹、敷布団には64匹と、枕に多くダニは生息しています。枕にも掃除機をかけるようにしましょう。
ダニアレルギーの治療法
最新のダニアレルギー治療法をご紹介します。現在、ダニエキスを注射して、ダニアレルギーを治す方法があります。これを皮下免疫療法と言います。今まで薬で凌いでいた、せきやくしゃみが良くなったと言う方が紹介されていました。血液検査をするとどのようなアレルギーがあるのかがわかりますが、ここで、ダニだけにアレルギーがある場合、この方法はとても有効です。また、ごく近いうちには、舌の下に入れる錠剤も出来る予定です。値段が少し高くなるかもしれませんが、通院は少なくなるかもしれません。花粉症などのアレルギーと同じ治療方法の様ですね。もう少しで処方がはじまるようです。