那覇より仙台の方が暑い
連日報道されている通り、日本列島猛暑日が続いています。今回の猛暑は特徴があり、関東地方や東北地方でかなり気温が高くなっています。8月6日、私の住んでいる仙台では37度を記録しましたが、沖縄の那覇は32度でした。この猛暑はいつまで続くのでしょうか。暑さのピークはいつまでなのでしょうか。今後夏の後半もこのような猛暑が続くのでしょうか。そして、かつての情報「2015は冷夏になる」は完全なガセなのでしょうか。
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世界的に見られる異常な気象
今年2015年は世界的に見ても異常と言える気象が確認されています。アメリカのカルフォルニアでは歴史的な干ばつがにより21箇所で山火事が発生。中国、ミャンマー、インドなどのアジア各国では記録的な大雨が続いています。中国の西端にある新疆ウイグル自治区では暑すぎて、鉄の入れ物の中に卵を入れ、火を使わずに卵を調理して売っている人もいるほど。それほどに強い影響を受けないとも言われてきたヨーロッパ各地でも異変が起きています。ドイツでは先月、最高気温40.3度を記録、スペインも41度、パリ39.7度、というかつてない高温を記録しています。イラクのバクダッドでは52度、昼間の部屋の中は57度、夜でも43度だったそうです。一方でイギリスの西に位置するアイルランドでは、最高気温が12度と、信じられない状況が起きています。
エルニーニョと偏西風の大蛇行
このような世界的な異常気象の原因は、様々な要因によって引き起こされていると思われますが、その中の有力説がエルニーニョによる海水温の変化と、偏西風の大蛇行です。正確な地球規模のシステムは未だに解明されていませんが、一つの考え方として、地球に吹いている偏西風が大きく蛇行し、その風が極端な天気をもたらしているとする説があります。地球にはこの時期様々な風が吹いています。日本近辺にも、ざっと見るだけでも、極前線ジェット気流、亜熱帯ジェット気流、などがあります。とりまく高気圧の発達具合や海面温度の上昇によってこれらの気流が蛇行し、複雑な気象を作り出しています。今年は台風も多いので、更に天気が複雑になっています。
台風13号と今後
現在台風13号が沖縄奄美地方に近づいています。中国大陸に上陸後に勢力が落ち、日本向きに向きを変えると予想されています。この台風が秋雨前線を形成し、日本は暑さのピークを超えるであろうと予想されます。まだまだ暑さは続きますが、今までのような35度越えの日は殆どなくなり、来週は30度前後の気温で推移する日が増えると予想されます。しかし最低気温はまだ高く、熱帯夜になる可能性があります。東京地区の熱帯夜は平均で27.8日ですが、現在19日観測されており、もうしばらくは寝苦しい日々が続くかもしれません。熱中症に注意し、エアコンを上手に使う、水分補給をするなどの対策をしっかりと行って下さい。