突如現れたメジロザメ
今年の夏はいろいろとおかしな状況が続いています。天気もそうですが、海の状況も変です。先日茨城県の海に突如としてサメが出現しました。一番のかきいれ時に遊泳禁止となったり大変でしたが、現在もこのサメは同じところにいます。また、静岡県焼津市ではハンマーシャークと呼ばれるシュモクザメが確認されました。海水浴場では一足早くクラゲの被害が続出しています。どうしてこのような状況が起こっているのでしょうか、そして、私たちはどのように対処すればいいのかをお伝えします。
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波打ち際5-20mのところにメジロザメが
日本で一番人口密度の高い東京の住民は、皆様と同じように夏のレジャーとして海水浴を楽しみます。住んでいる地域にもよりますが、大抵は湘南海岸へ南下するか、気合いを入れて千葉まで行くか、更に気合いが入れば伊豆や茨城県の大洗あたりまで行くこともあります。折しも現在お盆休みの方も多い事でしょう。一年に一回の海水浴を楽しみにしている方も多いと思います。当然、海の家の経営者は気合十分でこの時を迎えていると思います。
しかし、今年は異変が起こっています。茨城県沖にメジロザメが出現し、一時遊泳禁止になりました。メジロザメは淡水でも生きられるサメで、509種類のサメの中で人を襲うサメ30種の中に入っています。積極的に人を襲う事はないとも言われており、ホオジロザメに襲われる確率は雷に打たれる確率より低いとも言われていますが、用心する事に越したことはありません。
静岡県にはシュモクザメが
静岡県焼津の海に、シュモクザメが出現しました。シュモクザメは南の海でよく見られるサメです。頭がハンマーのようになっていることから、ハンマーシャークと言われる事もあります。地域によっては食用とすることもあり、ダイビングで鑑賞の対象となることもあります。性格は穏やかと言われる事もある一方で、1982年8月にはヨットからのロープを持って泳いでいた中学校一年生の少女を襲った記録があります。先ほどのメジロザメ同様、人を襲うサメ30種類の中に入っているサメですので、少し違った容姿ではありますが、注意が必要です。
カツオノエボシ 電気クラゲも
私たちの認識だと、海にクラゲが増えるのはお盆過ぎ、と言われていますよね。ですが、今年は既に沢山のクラゲが発生しており、海水浴客が被害にあっています。通常今頃まで、クラゲの被害は905件程度でしたが、今年は既に1800件を超える被害が出ています。特に長い触手を持ったカツオノエボシと呼ばれる電気クラゲはとても危険で、触れただけでもショック状態となる場合もあります。ビーチを歩く際は砂浜で素足で歩きたいものですが、やはりクラゲの事を考えるとサンダルの着用がおすすめです。また、刺されてしまった場合は真水で洗わない、素手で触らないを徹底し、万が一の時はすぐに病院に行くことが大切です。クラゲは海に漂っていることがあります。むやみに近づいたり、触ったりしないように注意しましょう。
どうして?
すべては海水の温暖化に起因しています。現在関東沖の海水の温度は、沖縄地区よりも高い30度程度あります。海水温が高いと植物性プランクトンが増えます。プランクトンが増えると、それを餌としている魚が増えます。魚が増えるとサメが増えるのです。サメは魚の動きを楽しんでいるとも言われていますが、やはり警戒するに越したことはありません。決してわざと近づいたり、サメの感情をあおるような行為をしないようにしましょう。クラゲも同様です。発見したならいたずらなどせず、近づかないようにしましょう。