猛暑によって蚊の発生が鈍っている
今年の猛暑はもう勘弁してほしいところですが、この猛暑がもたらした、唯一のいい事をご紹介します。今年はあまり蚊に刺されないと思いませんか？蚊は35度を超えるような猛暑となると動きが鈍くなり、発生も遅くなります。蚊にとっての最適な気温は30度前後ですから、この先気温が下がってくる8月下旬にかけて、蚊が大量に発生する可能性があります。ヒトスジシマカはご存知の通りデング熱を媒介しますので、注意が必要です。
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ヒトスジシマカ
通常私たちが蚊と呼んでいるのはヒトスジシマカです。ヒトスジシマカは寒くなって死んでしまう前に、自分の子供を残そうと必死になります。人間の血が大好きで、殆どの餌は人間の血です。私たちは知らぬ間にヒトスジシマカの住み家に移動して、自らを危険にさらしています。キャンプ場、公園、森林浴の山の中、墓地、などにはヒトスジシマカが潜んでいます。今年は今まで、雨が少なかった地域もありますが、30度程度の気温と雨が重なると、ヒトスジシマカが繁殖する要因が整います。蚊は水たまりが大好きですので、水が溜まっている所には蚊が潜んでいると考えて下さい。
デング熱に注意
日本ではそれほどではありませんが、海外では近年、デング熱による死者が増えています。例えばベトナムでは患者数14474人、26.8%アップ、12人死亡、マレーシアでは患者数53823人、34%アップ、158人死亡、フィリピンでは患者数28600人、6.3%アップ、86人死亡というように、かなりの死者が出ています。デング熱はヒトスジシマカを介して感染します。先ほどお話した墓地、公園、木陰、などのヒトスジシマカがいるような所に行く予定がある場合には、長袖を着用する、長ズボンをはく、虫よけスプレーを使う、などして対策をするようにして下さい。忘れがちですが、靴下をきちんとはくことはとても効果的です。蚊がいそうな所にでかける場合は、忘れずに靴下をはくようにしましょう。
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