ひるおび 夏の異変スペシャル 今年の台風が変です 8月12日a

今年2015年夏はいろいろな異変が起きています。天気もそう、陸上でもそう、海上でもそうです。昨日も尼崎でつむじ風が発生しました。以前には見ることのできなかった気象状況が頻発しています。今日も長崎県五島では、一時間に100ミリ以上の雨が降り、記録的短時間大雨情報が発令されました。今までの状況を振り返りながら、今後気を付けるべき点などを探っていきます。

 

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今朝、長崎県では50年に一度の雨と言われるレベルの豪雨が発生しました。一時間に100ミリ以上の雨が降り、記録的短時間大雨情報が出されました。これは先日台湾に向かって行った台風13号が低気圧となり日本に向けて戻って来たことと、高気圧の位置などが関係しています。尼崎では野球の練習中につむじ風が吹きました。幸いにもけが人は出ませんでしたが、約1分ものあいだグランドの土を巻き上げる、竜巻にも似た状況が続きました。今までには見られなかった気象の状況が発生しています。

去年の6月から連続して15ヶ月もの間、台風が発生しています。これは1965年以来50年ぶりの現象です。猛暑と大雨は台風の影響によるものです。そして、台風がどうしてこのように多数発生するのかといえば、それは、海水温が高い事が影響しています。そうです、エルニーニョです。通常はフィリピンの東、日本の南にあたる部分が一番海水温が高いのですが、今年はエルニーニョの影響で高い海水域が東に広がっています。そのせいで台風も東寄りの位置でかなり発生し、暖かい海水域で力を蓄えながら日本に向かって来ました。次から次へと日本へやってくる台風が高気圧に力を与え、猛暑をもたらしています。

元台風13号から変わった低気圧と東に向かっている台風14号、そして微妙に形を変えた太平洋高気圧、シベリア方面からの寒気、これらが作用しあって8月11日には珍しい気温になりました。東京の北の丸公園35.5度、練馬34.0度、八王子33.8度、海老名35.1度、辻堂35.6度、三浦35.6度、二つの台風、元台風の影響で、暖かく湿った空気が北東から三浦半島へ吹き抜けたような感じの気温となりました。通常湘南海岸沿いは海からの風が入るので、猛暑日になることは殆どないのですが、昨日はかなり暑くなりました。気温の分布だけを見れば、かなり珍しい状況が起こっています。

今朝、長崎に大雨をもたらした、台風13号から変わった雨雲が、ゆっくりとした速度で日本列島を縦断します。12日から13日にかけて全国的に雨がちの傾向です。週末にかけては晴れて、気温の高い状況が復活するかもしれませんが、17日月曜日には再び崩れる予想となっています。遙か遠くに雲の渦が発生しています。ヨーロッパ中期予報センターの予想によると、今後2つの台風がかなり遠くで発生し、力を蓄えながら日本列島に向かって進んで来ます。一方は先日の13号のような動き、もう一方は14号のような動きをしながら来週19日から20日にかけて接近してくる予想が出ています。8月中盤から後半にかけても、台風に悩まされる日々が続きそうです。今後の気象状況には十分注意して下さい。